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腰痛で1年通っても変わらない|同じケアを続ける前に一度見直してほしいこと
執筆: Dr.Kaz 長澤一輝, D.C.
米国Cleveland Chiropractic College卒業/Doctor of Chiropractic(D.C.)専門職学位取得/米国滞在8年/臨床歴25年以上
活動拠点: 銀座・虎ノ門エリア、福岡天神
LIVEで「左の腰が常に痛く、以前カイロプラクティックへ1年ほど通っていましたが、時間が取れずやめました。ずっと通い続けた方がいいのでしょうか?」という質問をいただきました。
私の答えはシンプルです。
1年通ったのに症状がほとんど変わっていないなら、“もっと長く通えばいい”と自動的には考えません。
これはカイロプラクティックを否定しているわけではありません。私はカイロプラクターですから、むしろ逆です。
大切なのは、「何を目的に通っているのか」「身体がどう変化しているのか」「最初の問題を毎回きちんと再評価しているのか」です。
回数より先に「変化が出ているか」を見る
私は臨床で、最初から「一生ずっと週1回来てください」という設計にはしていません。
もちろん症状や身体の状態は人によって違います。長い経過が必要なケースもあります。
ただ、数回続けても何も変化が見えないのであれば、私は同じことを機械的に繰り返すよりも、最初の見立てをもう一度考えます。
痛い場所が違うのか。
関節側だけを見ているけれど軟部組織が関係しているのか。
反対に筋肉ばかり見ているけれど、サブラクセーション(Subluxation/骨格のズレ)が関係しているのか。
そもそもカイロプラクティックの対象ではなく、医療機関で確認すべき問題があるのか。
ここを見直す必要があります。
「通っていること」そのものを目的にしない
腰痛が続くと、不安になります。
だから「毎週行っていれば安心」「先生に言われたから通う」という状態になりやすい。
でも私は、通院回数そのものにはあまり意味がないと思っています。
重要なのはReassessment(再評価)です。
初回来院時に痛かった動作がどうなったか。
ROM(関節可動域)はどう変わったか。
左右差はどうなったか。
生活の中で以前できなかったことができるようになったか。
次回来院時まで、どのくらい状態を維持できたか。
こうした情報を見ながら、内容や頻度を変えていく。
そのため、同じ施術を同じ頻度で長期間ただ繰り返すことが必ずしもその人にとって最適とは限りません。
マットレスを変える前に確認したいこと
LIVEでは、この相談に関連してマットレスの話も出ました。
腰痛が続くと、
「マットレスが悪いのかな」
「枕を変えた方がいいかな」
「ストレッチを増やそうかな」
と考える人は多いと思います。
こういう工夫が悪いわけではありません。
ただ、すでに腰痛が長期間続いている人では、それだけで大きく変わるとは限りません。
私はLIVEで歯医者さんの例をよく使います。
虫歯になっている人が「歯ブラシを変えればいいですか?」と聞いたら、まず虫歯そのものを確認するでしょう。
それと似ています。
すでに身体に問題が出ているなら、セルフケア用品を変える前に、現在の身体で何が起きているのかを確認することが先です。
私が最初から確認し直すなら
腰痛が長く続き、これまでのケアで変化が少なかった方なら、私はHistory(ヒストリー/問診)からやり直します。
いつ始まったのか。
きっかけはあったのか。
常に痛いのか、動いた時だけなのか。
腰だけなのか、臀部や脚にも症状があるのか。
過去に画像検査を受けたのか。
今まで何を受けて、その直後はどうだったのか。
数日後にはどうなったのか。
そこから動作、ROM、左右差、Static palpation(静的パルペーション)、Motion palpation(モーション・パルペーション)をつないでいきます。
そして関節運動の問題があるなら、サブラクセーションが現在の腰痛に関係している可能性を考える。
必要ならAdjustment(アジャストメント)を行い、その後に再評価します。
カイロだけで変わらないなら、私はカイロだけに固執しない
ここは現在の私の臨床でかなり重要なところです。
私はカイロプラクティックを臨床思想の中心にしています。
でも、それは「何が何でもカイロだけで行う」という意味ではありません。
関節運動を調整しても変化が少ない。
その場合、皮膚・皮下組織・筋膜周辺など軟部組織側の動きをメディセルで確認することがあります。
あるいは、関節の大きな可動域よりも、動き始めの微細な運動が気になる場合にはMMC(Micro Motion Care/マイクロモーションケア)を選ぶこともあります。
方法を身体に押しつけるのではなく、身体を見て方法を選ぶ。
私はこれを大切にしています。
長く続く腰痛ほど「全部やり直す」価値がある
「もう1年痛いから仕方ない」
私はそうは思いません。
一方で、「カイロなら必ず変わる」とも言いません。
腰痛にはさまざまな要因があります。慢性腰痛では一つの介入だけではなく、その人に合わせた複数の要素を考えるという考え方も一般的になっています。
だから、長く続いているほど必要なのは、「もう一度ゼロから見ること」だと思っています。
以前の診断名。
以前の先生の説明。
以前受けた施術。
それらを全部尊重したうえで、一度フラットに身体を見る。
そして、
何が変わるのか。
何が変わらないのか。
次に何を見るべきなのか。
を一つずつ確認する。
長く通うことが目的ではありません。日常生活へ戻り、その状態を自分で維持できる方向へ進むことが目的です。
このテーマをLIVEで話した部分
1年カイロへ通っていたという相談 15:45~
https://www.youtube.com/watch?v=SvTt4vF45ng&t=945s
通院期間より変化を見るという話 16:02~
https://www.youtube.com/watch?v=SvTt4vF45ng&t=962s
マットレスを歯ブラシに例えた話 17:35~
https://www.youtube.com/watch?v=SvTt4vF45ng&t=1055s
新しい見方・相談先を考えるという話 18:08~
https://www.youtube.com/watch?v=SvTt4vF45ng&t=1088s
参考資料
World Health Organization
WHO guideline for non-surgical management of chronic primary low back pain in adults in primary and community care settings
https://www.who.int/publications/i/item/9789240081789
この記事の一次情報
本記事はDr.KazのLIVEで私が話した内容をもとに構成しています。
元動画
https://www.youtube.com/watch?v=SvTt4vF45ng&t=10s
ご相談・ご予約
「長く通っているのに腰痛が変わらない」「何を続ければいいのか分からない」「一度ゼロから身体を確認してほしい」という方はご相談ください。
施術案内
https://www.dr-chiro-nagasawa.com/treatment/
銀座・虎ノ門エリア料金案内
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福岡天神料金案内
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