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MMCカイロプラクティックストレッチスポーツ事故筋膜
投稿日
2026.10.03
最終更新日
2026.10.01

ストレッチは「やればいい」ではない|教えた動きが自宅で変わってしまう問題

執筆: 長澤一輝, D.C.

米国Cleveland Chiropractic College卒業
Doctor of Chiropractic(D.C.)専門職学位取得
臨床歴25年以上
活動拠点: 銀座・虎ノ門エリア、福岡天神

YouTube:

https://www.youtube.com/@Nagasawa_Drofchiropractic

こんにちは、Dr.Kazです。

「身体が硬いんですが、ストレッチをした方がいいですか?」

LIVEでこの質問をいただきました。

先に答えると、私はストレッチそのものを否定していません。

問題は、「何を伸ばすために、どの姿勢で、どの方向へ動かすのか」が曖昧なまま、自宅で続けてしまうことです。

私は臨床でストレッチや運動を伝えることがありますが、次回来てもらって実際にやってもらうと、

「あれ? そんなふうに教えてないんだけどな」

ということが、正直あります。

これは患者さんが悪いという話ではありません。

人間は忘れます。

そして身体の動きを言葉だけで正確に再現するのは、思っている以上に難しいんです。

目次

  • ストレッチは「どこを伸ばしているか」が大事
  • 自宅運動が正確に続けにくいのは珍しい話ではない
  • そもそも「硬い=伸ばす」なのか
  • カイロプラクティックでは関節側も確認する
  • 関節だけでも、軟部組織だけでも見ない
  • ストレッチが悪いのではなく「合っているか」を確認したい
    • このテーマをLIVEで話した部分
    • 参考資料
    • ご相談・ご予約

ストレッチは「どこを伸ばしているか」が大事

例えば私が、ある筋肉を狙ってストレッチを伝えるとします。

その場合、

足をどの方向へ向けるのか。

どの程度上げるのか。

骨盤をどうするのか。

身体をどの方向へ動かすのか。

こういった条件を考えながら教えています。

数センチ位置が変わっただけで、負荷が別の場所へ逃げることもあります。

本人は「先生に教えてもらったストレッチをやっています」と思っていても、私が狙ったものとは違う動作になっていることがある。

だからストレッチは、「やった・やっていない」だけでは評価できません。

自宅運動が正確に続けにくいのは珍しい話ではない

これは私の臨床経験だけの話でもありません。

自宅運動について調べた研究では、専門家から説明を受けた後でも、運動を正確に実施できないケースが報告されています。

つまり、

「一度教えたから、次から完璧にできる」

とは限らないわけです。

私が臨床で何度も見てきたことと、ここはかなり一致します。

だから私は、次回来院された時に、

「ちょっとやってみてください」

と実際に動いてもらうことがあります。

そこで確認すればいいんです。

違っていたら直す。

合っていればそのまま続けてもらう。

身体は説明書を一回読めば終わり、というものではありません。

そもそも「硬い=伸ばす」なのか

もう一つ大切な問題があります。

身体が硬いからといって、その場所を伸ばせばいいとは限りません。

私はまず、

「なぜ硬くなっているのか?」

を考えます。

筋肉そのものの柔軟性の問題なのか。

関節が十分動かないため、筋肉が代わりに働いているのか。

身体を守るためにGuarding(防御的な筋緊張)が起きているのか。

左右差やCompensation pattern(代償動作のパターン)があるのか。

ここを飛ばして「硬いからストレッチ」では、少し話が早いんです。

カイロプラクティックでは関節側も確認する

私が身体を見る場合は、History(ヒストリー/問診)で、いつから硬さを感じるのか、どんな動きで気になるのか、普段何をしているのかを整理します。

次にROM(関節可動域)や左右差を確認します。

さらにMotion palpation(モーション・パルペーション/関節を動かしながら行う触診)で、どの関節がどの方向へ動きにくいのかを見ます。

そこでサブラクセーション(Subluxation/骨格のズレ)が現在の動きに関係している可能性があれば、必要な方向を考えます。

つまり、

筋肉が硬い
↓
ストレッチする

ではなく、

なぜ硬い?
↓
どこが動いていない?
↓
別の場所が補っていない?
↓
それなら何をする?

という順番です。

私はこの方が身体を見るうえで自然だと思っています。

関節だけでも、軟部組織だけでも見ない

さらに私の場合、関節側だけでなく軟部組織側も見ます。

ここで使うのがメディセルです。

皮膚・皮下組織・筋膜周辺を含む軟部組織の動きやすさ、滑走性、左右差などを確認します。

関節運動に問題があればカイロプラクティック。

軟部組織側の動きにくさが関係しているならメディセル。

両方が関係すると考えれば、両方を組み合わせる。

最後は、最初と同じ動作をもう一度やってもらいます。

「さっきより動く気がする」だけで終わらず、最初に確認した動作や左右差をReassessment(再評価)します。

ストレッチが悪いのではなく「合っているか」を確認したい

ストレッチはいいものです。

LIVEでも私はそこを否定していません。

ただ、

「とりあえず身体が硬いからYouTubeを見て伸ばしています」

「何年も同じストレッチをしています」

「伸ばした直後は楽だけれど、すぐ戻ります」

という場合は、一度違うところを考えてもいいと思います。

ストレッチをもっと頑張る前に、

そもそも今やっている動きが目的に合っているのか。

本当に伸ばす必要がある場所なのか。

その筋肉が硬くならなければならない理由が別にないのか。

そこを確認してみる。

努力量を増やすより、方向を一回確認した方が早いことがあります。

このテーマをLIVEで話した部分

身体が硬い人にストレッチはいいのか
00:19:37~

自宅で実際にやってもらうと動きが変わっているという臨床経験
00:20:41~

参考資料

自宅運動では、説明を受けていても実施の正確性や継続性に課題が生じることが報告されています。

The effectiveness of home-based exercise programs for low back pain patients

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5088114

A systematic review of measures of self-reported adherence to unsupervised home-based rehabilitation exercise programmes

https://bmjopen.bmj.com/content/4/6/e005044

これらはDr.Kazの個別のストレッチ方法を検証した研究ではなく、自宅運動の実施・継続という一般的な問題を補足する資料として掲載しています。

ご相談・ご予約

ストレッチを続けているのに同じところが硬くなる。

何を伸ばせばいいのか分からない。

動画を見ながらやっているけれど、本当に合っているのか不安。

そういう場合は、ストレッチを増やす前に、現在の動きそのものを一度確認してみてください。

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Supervisor

執筆者情報

ドクターオブカイロプラティック 長澤 一輝 (ながさわ かずてる) Kazteru Nagasawa

1992年に渡米し、1999年にアメリカ・クリーブランドカイロプラクティックカレッジにて、D.C.(Doctor of Chiropractic)の学位を取得しました。
同学位の取得には、基礎医学分野を含む教育課程と臨床実習の修了が求められています。

これまで25年以上にわたり、身体の状態を多角的に観察することを大切にしてきました。関節の動きの質や筋膜の緊張、触診から得られる情報など、手で確認できる要素を丁寧に捉えながら対応しています。
2000年からはカイロプラクティック専門学校で主任講師として、解剖学・運動生理学の教育にも携わってきました。施術と教育の両面に関わってきた経験を活かし、身体の状態や施術の意図をわかりやすくお伝えすることを心がけています。
当院では、一人ひとりの状態を丁寧に確認しながら、安心して受けていただけるよう配慮しつつケアを進めてまいります。

経歴

1992年
渡米
1993年
アメリカ シアトルセントラルコミュニティーカレッジ 入学
1995年
アメリカ クリーブランドカイロプラクティックカレッジ 入学
1999年
アメリカ クリーブランドカイロプラクティックカレッジ 卒業
米国政府公認ドクターオブカイロプラクティック(D.C.)の学位を取得
2000年
カイロプラクティック専門学校の主任講師及び同校併設施術院院長を務める
2005年
『カイロプラクティックながさわ』を福岡市西区にてオープン
2009年
学校法人若永学園こころ医療福祉専門学校で非常勤講師を勤める
2010年
カイロプラクティック専門学校の主任講師及び同校併設施術院院長を務める
2013年
カイロプラクティックながさわ東京青山店を東京都港区青山にて開院
2014年
一般社団法人医療人材開発機構 理事就任
2018年
東京ドクターカイロ中目黒に移転
2024年
東京ドクターカイロ銀座Alivioクリニック内に移転

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