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投稿日
2026.08.16
最終更新日
2026.08.12

足裏の痛みと靴の関係|アーチだけで考えない靴選び

執筆: 長澤一輝, D.C.
米国Cleveland Chiropractic College卒業
Doctor of Chiropractic(D.C.)専門職学位取得
臨床歴25年以上
活動拠点: 銀座・虎ノ門エリア、福岡天神

YouTube:
https://www.youtube.com/@Nagasawa_Drofchiropractic

こんにちは、Dr.Kazです。

足裏が痛くなった時、靴は必ず確認してほしいポイントの一つです。

ただし僕は、「この靴が悪い」「裸足なら健康になる」と一律には考えません。

足は、踵・前足部・足趾、縦と横のアーチ、足首、その上の膝・股関節・骨盤まで含めて動く構造です。靴はその動きへ直接影響する道具なので、足裏痛があるなら「何を履いて、どれだけ立ち、どう歩いているか」まで確認する必要があります。

2026年8月10日のLIVEでは、僕自身の身近な例も含めて、靴と足裏痛についてかなり詳しく話しました。

目次

  • 靴が足裏痛へ関係することはある
  • 足のアーチは見た目の形だけではない
  • 柔らかい靴なら何でもいいわけでもない
  • 裸足については「万能な治療」とは考えない
  • 足裏だけでなく足首と小さな関節を見る
  • 足裏の負担を減らすには「道具」と「身体」の両方を見る
  • FAQ
    • 足底筋膜炎なら柔らかいスニーカーがいいですか?
    • 扁平足なら必ず足裏が痛くなりますか?
    • 家では裸足の方がいいですか?
    • 靴を変えても足裏が痛い場合は?
  • この記事の結論
  • Dr.Kazへの相談・予約
  • この記事の一次情報
  • 参考資料

靴が足裏痛へ関係することはある

靴は足裏痛の原因を一つに決めるものではありません。しかし、足へ加わる衝撃や荷重のかかり方に影響するため、無視もできません。

AAOSは足底筋膜炎の保存的対応として、クッション性があり足を支えられる靴、ヒールパッド、インソールなどを挙げています。また、摩耗して支持性が低下した靴は避けるよう勧めています。

LIVEでは、僕の息子が足裏を痛めたケースを話しました。

以前から普段履いている靴を知っていたので、

「この靴はあまり足に優しくないかもしれないな」

とは思っていました。

さらに料理の仕事で、長時間立っている。

そこで足裏だけでなく身体全体を確認すると、骨盤や脚長にも左右差がありました。

カイロプラクティックで身体を確認したうえで、普段使う靴についても、硬いタイプだけではなくクッション性のあるスニーカー系を使うことを提案しました。

僕がこのケースから考えたのは、

「靴だけ」

でも、

「骨盤だけ」

でもなかったということです。

足のアーチは見た目の形だけではない

足のアーチというと、土踏まずだけをイメージしがちです。

でも人間の足には縦方向だけでなく横方向のアーチもあり、多数の骨と関節、靱帯、筋肉によって構成されています。

立っている時も、歩いている時も、この構造は固定された橋のように動かないわけではありません。

LIVEでは、足が主に踵、前足部の内側と外側を使いながら荷重を受け、歩行の中で荷重位置が移っていくことを説明しました。

踵で接地する。

前方へ体重が移る。

足の外側から前足部へ荷重が進む。

最後は足趾側から身体を前へ送り出す。

かなり複雑な運動です。

だから「土踏まずが低いから痛い」とだけ決めるのは無理があります。

実際、AAOSも扁平足だけでなくハイアーチも足底筋膜炎のリスク因子として挙げています。

形だけではなく、どう動いているかを見ることが大切です。

柔らかい靴なら何でもいいわけでもない

足裏が痛いと、なるべく柔らかい靴を選びたくなる人もいると思います。

クッションが役立つ場合はあります。

ただし、柔らかければ柔らかいほど良いという意味ではありません。

靴には、

サイズ
幅
踵部分の安定性
足趾が窮屈でないか
足の中央部分が簡単に折れすぎないか
歩いた時に足が靴の中で動きすぎないか

なども関係します。

AAOSも、適切なサイズを選び、つま先が圧迫されず、踵部分や靴底に一定の安定性を持つ靴を選ぶことを勧めています。

ですから僕は、

「高い靴だからいい」

「有名メーカーだからいい」

「柔らかいからいい」

とは判断しません。

実際にその人が履き、立ち、歩いた時にどうなるかを見ます。

裸足については「万能な治療」とは考えない

LIVEでは、現代人は靴を履くことで足裏の感覚入力が変わるという話をし、家の中など安全な場所では裸足で歩くことについても触れました。

この点は公開記事では少し整理しておきます。

裸足歩行そのものを、足裏痛の治療として全員に勧めるわけではありません。

すでに踵や足底筋膜に強い痛みがある方では、硬い床を裸足で歩くことで症状が増える場合もあります。足底筋膜炎に対する現在の整形外科的な一般的対応では、むしろクッションや支持性のある靴・インソールが使われることがあります。

重要なのは、

「裸足が正義、靴が悪」

ではありません。

自分の足がどの環境でどう反応するのかを見ることです。

家で裸足の方が楽なのか。

クッションのある室内履きの方が楽なのか。

長時間立った後にどの靴で悪化するのか。

そこを観察した方が、実際の身体を見る材料になります。

足裏だけでなく足首と小さな関節を見る

靴を変えても痛い。

インソールを入れても戻る。

そこで僕が次に見たいのが、足そのものの動きです。

足は一枚の板ではありません。

複数の小さな骨が関節を作り、それらが少しずつ動きながら地面へ適応します。

Motion palpation(モーション・パルペーション/関節を動かしながら行う触診)で足部を確認すると、

この方向は動く。

反対側は動きが小さい。

ここのJoint play(ジョイントプレイ/関節の遊び)が少ない。

といった差が見えることがあります。

さらに足首のRange of motion、ROM(関節可動域)、左右の立ち方、Gait analysis(歩行の確認)を合わせます。

サブラクセーション(Subluxation/骨格のズレ)も同じです。

単に骨が横へずれているという話ではなく、関節が本来の動きへ十分に参加せず、別の場所が補っている可能性として見ます。

足裏の負担を減らすには「道具」と「身体」の両方を見る

靴を適切にすること。

これは大事です。

しかし、身体が左右非対称に動いている状態で、靴だけを完璧にしても十分とは限りません。

逆に身体を調整しても、毎日長時間履く靴が合っていなければ、また同じ足へ負荷をかけ続けることになります。

だから僕は、

靴
仕事環境
立ち時間
足部の関節
足首
重心
骨盤・股関節
軟部組織

を分けずに考えます。

足裏痛が難しいのは、まさにここです。

単純な「正解の靴」を探すより、

「自分の身体と、その靴を組み合わせた時にどうなるか」

を見る方が現実的だと思います。

FAQ

足底筋膜炎なら柔らかいスニーカーがいいですか?

クッションが役立つ場合はありますが、サイズ、支持性、足の形なども関係します。痛みが強い場合は自己判断だけで靴を変え続けず、医療機関などで状態を確認してください。

扁平足なら必ず足裏が痛くなりますか?

必ずではありません。扁平足は一つの要素ですが、ハイアーチでも足底への負担は起こり得ます。形だけで症状は決まりません。

家では裸足の方がいいですか?

全員に当てはまりません。裸足が快適な方もいれば、硬い床ではクッション性のある室内履きの方が楽な方もいます。痛みが出る条件を基準にしてください。

靴を変えても足裏が痛い場合は?

靴以外に、足部や足首の関節運動、歩行、左右の荷重、軟部組織などを確認する価値があります。

この記事の結論

足裏の痛みと靴は関係することがあります。

でも、

「足裏が痛い=靴だけが悪い」

ではありません。

靴が身体にどう影響し、その身体がどう立ち、どう歩いているのか。

両方を見る必要があります。

何足も靴を変えているのに足裏痛が続く方は、次に「自分の足がどう動いているか」を確認してみてください。

それが僕なら最初に見たいポイントです。

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https://www.dr-chiro-nagasawa.com/treatment/

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無料相談
https://www.dr-chiro-nagasawa.com/consultation/

著者プロフィール
https://www.dr-chiro-nagasawa.com/staff/

この記事の一次情報

ライブ開催日
2026年8月10日

動画タイトル
足裏の痛み

元動画
https://www.youtube.com/watch?v=0XzOJZVWj2c

靴と足裏痛の実例
https://www.youtube.com/watch?v=0XzOJZVWj2c&t=265s

足のアーチと歩行について
https://www.youtube.com/watch?v=0XzOJZVWj2c&t=392s

靴と足裏の感覚について
https://www.youtube.com/watch?v=0XzOJZVWj2c&t=523s

参考資料

Plantar Fasciitis and Bone Spurs
American Academy of Orthopaedic Surgeons
https://orthoinfo.aaos.org/en/diseases–conditions/plantar-fasciitis-and-bone-spurs

Tight Shoes and Foot Problems
American Academy of Orthopaedic Surgeons
https://orthoinfo.aaos.org/diseases–conditions/tight-shoes-and-foot-problems/

Heel Pain – Plantar Fasciitis: Revision 2023
Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy
https://doi.org/10.2519/jospt.2023.0303

Supervisor

執筆者情報

ドクターオブカイロプラティック 長澤 一輝 (ながさわ かずてる) Kazteru Nagasawa

1992年に渡米し、1999年にアメリカ・クリーブランドカイロプラクティックカレッジにて、D.C.(Doctor of Chiropractic)の学位を取得しました。
同学位の取得には、基礎医学分野を含む教育課程と臨床実習の修了が求められています。

これまで25年以上にわたり、身体の状態を多角的に観察することを大切にしてきました。関節の動きの質や筋膜の緊張、触診から得られる情報など、手で確認できる要素を丁寧に捉えながら対応しています。
2000年からはカイロプラクティック専門学校で主任講師として、解剖学・運動生理学の教育にも携わってきました。施術と教育の両面に関わってきた経験を活かし、身体の状態や施術の意図をわかりやすくお伝えすることを心がけています。
当院では、一人ひとりの状態を丁寧に確認しながら、安心して受けていただけるよう配慮しつつケアを進めてまいります。

経歴

1992年
渡米
1993年
アメリカ シアトルセントラルコミュニティーカレッジ 入学
1995年
アメリカ クリーブランドカイロプラクティックカレッジ 入学
1999年
アメリカ クリーブランドカイロプラクティックカレッジ 卒業
米国政府公認ドクターオブカイロプラクティック(D.C.)の学位を取得
2000年
カイロプラクティック専門学校の主任講師及び同校併設施術院院長を務める
2005年
『カイロプラクティックながさわ』を福岡市西区にてオープン
2009年
学校法人若永学園こころ医療福祉専門学校で非常勤講師を勤める
2010年
カイロプラクティック専門学校の主任講師及び同校併設施術院院長を務める
2013年
カイロプラクティックながさわ東京青山店を東京都港区青山にて開院
2014年
一般社団法人医療人材開発機構 理事就任
2018年
東京ドクターカイロ中目黒に移転
2024年
東京ドクターカイロ銀座Alivioクリニック内に移転

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