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カイロプラクティックは誰に任せる?D.C.とWHO教育基準を私が重視する理由
執筆: 長澤一輝, D.C.
米国Cleveland Chiropractic College卒業
Doctor of Chiropractic(D.C.)専門職学位取得
臨床歴25年以上
活動拠点: 銀座・虎ノ門エリア、福岡天神
YouTube:
https://www.youtube.com/@Nagasawa_Drofchiropractic
「D.C.を持っていない人でも、カイロプラクティックができると言っています。何を基準に選べばいいのでしょうか?」
2026年8月31日のLIVEで、この質問がありました。
私の答えはシンプルです。
施術者を全員D.C.かどうかだけで二分する必要はありません。しかし、少なくとも“どの教育課程を修了したのか”は確認してほしい。
私はここをかなり重視しています。
なぜなら日本では、「カイロプラクティック」という名称だけを見ても、その人がどの程度の教育を受けたのかまでは分からないからです。
私自身はDoctor of Chiropractic(D.C.)を取得しています
私は1992年に渡米し、Cleveland Chiropractic Collegeでカイロプラクティックを学び、1999年12月17日にDoctor of Chiropractic(D.C.)専門職学位を取得しました。
D.C.は日本の医師免許ではありません。
ここは誤解のないようにはっきり書いておきます。
一方で、カイロプラクティックを専門として体系的に学ぶ教育課程です。
解剖学。
生理学。
神経学。
病理学。
放射線学。
カイロプラクティックの評価。
Motion palpation。
Adjustment。
臨床実習。
こうした内容を長期間学びます。
私が施術でHistory(ヒストリー/問診)、Static palpation、Motion palpation、Adjustment、Reassessmentという流れを重視しているのは、単に長年やってきたからではありません。
私が受けてきた教育の土台があります。
なぜ資格や教育歴を見る必要があるのか
LIVEでは私は、
「資格は、その人を個人的に知らなくても、最低限どのような教育を受けたのかを判断する材料になる」
という趣旨の話をしました。
これは医師でも、歯科医師でも、理学療法士でも同じです。
初めて会う専門家について、
技術を事前に全部確認することはできません。
性格も分かりません。
何を勉強してきたかも分かりません。
だから資格や教育歴は、一つのスクリーニングになります。
もちろん、
「資格があれば全員うまい」
という意味ではありません。
反対に、
「長年やっているから教育歴は関係ない」
とも私は思いません。
身体に触れる仕事だからこそ、最低限の教育背景は確認すべきです。
WHOにもカイロプラクティックの教育・安全性ガイドラインがあります
WHOは2005年に「WHO guidelines on basic training and safety in chiropractic」を公表しています。
この文書では、カイロプラクティックを安全に行うために必要な基礎教育、知識、技能、禁忌などについて整理されています。
そこには、
基礎的な健康科学。
神経筋骨格系。
生体力学。
臨床評価。
施術技能。
安全性。
などが含まれています。
ここで大事なのは、
「WHO認定カイロプラクター」という世界共通の資格がWHOから発行されているわけではない
ということです。
WHOは教育と安全性についてガイドラインを示しています。
だから「WHO基準」という言葉を見た場合も、
どこの学校で。
どの課程を。
どれくらい学んだのか。
具体的に確認した方がいいと私は考えます。
私が施術者を選ぶならここを見る
肩書きだけではなく、私は次のような点を見ます。
1. どこでカイロプラクティックを学んだのか
学校名や教育課程が明示されているか。
「海外で勉強しました」だけではなく、何を修了したのか。
ここは確認できます。
2. 問診をきちんとするか
痛い場所を聞いてすぐ施術を始めるのではなく、
いつから。
何がきっかけで。
何をすると悪化して。
これまで何を受けて。
どう変わったのか。
Historyを取っているか。
3. 実際に身体を確認しているか
私はStatic palpationだけでなく、Motion palpationを重視します。
関節を実際に動かしながら、
どの関節が。
どの方向へ。
どの程度動きにくいのか。
ここを確認します。
4. 全員に同じ施術をしていないか
首が痛い人は全員ここ。
腰痛は全員この矯正。
そうではなく、身体を確認してから方法を選んでいるか。
5. 施術後に再評価するか
私はここを非常に重視しています。
施術前にできなかった動作。
痛かった動き。
左右差。
ROM。
これを施術後にもう一度確認します。
何をしたのかではなく、何が変わったのかを見るためです。
サブラクセーションを見ることも「触って当てるゲーム」ではありません
私のカイロプラクティックの中心には、サブラクセーション(Subluxation/骨格のズレ)があります。
しかし、
背骨を触った瞬間に「ここが3mmずれています」。
写真を見ただけで「骨盤が何度歪んでいます」。
そういう単純な話ではありません。
History。
姿勢。
ROM。
Static palpation。
Motion palpation。
Compensation pattern。
こうした情報を組み合わせて考えます。
必要と判断すればAdjustmentを行い、その後Reassessmentします。
この判断過程そのものがカイロプラクティックの専門性だと私は考えています。
D.C.でなければ絶対ダメなのか
私はそこまで単純には言いません。
世界には国ごとに教育制度が違います。
WHOガイドラインを踏まえた教育プログラムを修了している人もいます。
十分な教育を受け、きちんと身体を確認し、誠実に施術している人もいます。
だから、
D.C.ではない=全部ダメ。
とは言いません。
ただし、
教育歴がよく分からない。
何を学んだか説明できない。
身体をほとんど確認しない。
医学的な危険サインも見ずに何でもカイロで何とかすると言う。
こういう場合は、私は慎重になります。
「治せる」という強さより「必要なら医療へ送れる」こと
専門家として大切なのは、
何でも自分でやることではありません。
カイロプラクティックで確認する領域。
医師による診断が必要な領域。
歯科や口腔外科へ相談すべき領域。
それを分けることです。
私自身、臨床で「これは医療機関を優先した方がいい」と判断することがあります。
これはカイロプラクティックの敗北ではありません。
安全に身体を見るために必要な判断です。
FAQ
D.C.は日本の医師資格ですか?
違います。Doctor of Chiropracticはカイロプラクティックの専門職学位であり、日本の医師免許ではありません。
WHO認定のカイロプラクター資格があるのですか?
WHOはカイロプラクティックの基礎教育と安全性についてガイドラインを公表していますが、WHO自身が世界共通の個人資格を発行しているわけではありません。
施術者の資格はどこを見ればいいですか?
公式サイトなどで、学校名、取得学位、教育課程が具体的に書かれているかを見るとよいでしょう。分からなければ直接聞くこともできます。
長年施術している人なら資格は関係ありませんか?
経験は非常に重要です。しかし私は、経験と基礎教育は別のものだと考えています。身体に関わる以上、どのような教育を受けてきたかも選択材料にしてよいと思います。
この記事の結論
カイロプラクティックを誰に任せるか。
私は、
肩書きだけ。
口コミだけ。
施術歴だけ。
で決めなくていいと思っています。
でも最低限、
どこで何を学んだのか。
身体をどう確認しているのか。
何を根拠に施術を選ぶのか。
施術後に再評価するのか。
ここは見てください。
私は米国Cleveland Chiropractic CollegeでD.C.を取得し、25年以上臨床を続けてきました。
ただ、私が本当に見てほしいのは「D.C.という文字」だけではありません。
その教育を、今目の前の身体を見る判断へどう使っているか。
そこが一番大切だと考えています。
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この記事の一次情報
ライブ開催日
2026年8月31日
動画タイトル
小顔矯正本当に意味ある?
元動画
https://www.youtube.com/watch?v=7u7LL0uSpok
D.C.・カイロプラクティック教育について
https://www.youtube.com/watch?v=7u7LL0uSpok&t=4358s
文字起こし一次資料
参考資料
World Health Organization
WHO guidelines on basic training and safety in chiropractic WHO原文を確認する
