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痛みが日によって違うのはなぜ?「原因は一つ」と決めない身体の見方
執筆: 長澤一輝, D.C.
米国Cleveland Chiropractic College卒業
Doctor of Chiropractic(D.C.)専門職学位取得
臨床歴25年以上
活動拠点: 銀座・虎ノ門エリア、福岡天神
YouTube
https://www.youtube.com/@Nagasawa_Drofchiropractic
こんにちは、Dr.Kazです。
「昨日は痛かったのに今日は平気」
「朝はしびれるのに、午後になると楽になる」
「同じ動きをしても、日によって症状が違う」
こういう方は珍しくありません。
私はこの時、「症状の原因は一つだけ」という前提をまず外します。
LIVEでは分かりやすく、
1+1+1+1+1=5
という例えを使いました。
症状が出るために五つの条件が必要だとしたら、そのうち一つが抜ければ4になります。
すると昨日は症状が出たのに、今日は出ないということが起こり得ます。
もちろん実際の身体を数字で計算しているわけではありません。
これは「複数の条件が重なることで症状が現れる場合がある」という私の臨床上の考え方を説明した例えです。
症状が日によって違うという質問
https://www.youtube.com/watch?v=ahAiAD9L0IE&t=2329s
「ここが原因です」と一か所に決めると見落とすことがある
腰痛なら腰。
肩こりなら肩。
しびれなら神経。
このように一か所だけへ原因を集約すると分かりやすいのですが、実際の身体はそれほど単純ではありません。
例えば腰痛でも、
関節の動き
筋肉のGuarding(身体を守るための緊張)
軟部組織の動き
睡眠
活動量
前日の負荷
長時間座ったか
運動をしたか
など、複数の条件が重なる可能性があります。
私が「骨格だけ」「筋膜だけ」と決め打ちしたくない理由がここにあります。
サブラクセーションが大きく関係している場合もあります。
軟部組織側が中心の場合もあります。
別の医療的な原因を確認すべき場合もあります。
だから問診から始めます。
Historyは原因を決めるためではなく、候補を絞るためにある
History(ヒストリー/問診)は、現在痛い場所を聞くだけではありません。
私は、
いつから始まったのか
何をすると出るのか
何をすると軽くなるのか
朝と夜で違うか
仕事の日と休日で違うか
運動した翌日はどうか
睡眠はどうか
過去のケガはあるか
これまで何を受けて、どう変化したか
をつなげます。
特に「日によって違う」という情報は重要です。
常に同じなら、比較的一定の条件を疑えます。
ところが日によって違うなら、その日に変化しているものを探す必要があります。
これは診断ではありません。
身体を見るための手掛かりです。
自分を観察すると、見えてくることがある
LIVEで私は「自分を観察してください」と話しました。
症状がある方には、簡単な記録を勧めることがあります。
例えば、
朝・昼・夜のどこで強いか
座っていた時間
運動量
睡眠時間
その日の仕事
長距離移動
食事や飲酒
症状の強さ
などです。
毎日細かい日記を書く必要はありません。
「今日はなぜ楽だったんだろう」
「昨日と何が違ったんだろう」
これだけでも構いません。
この繰り返しから、症状へ影響している条件が見えることがあります。
Dr.Kazは身体で何を確認するのか
ヒストリーで条件を整理したら、実際の身体と照らし合わせます。
まず症状が出る動作を確認します。
次にRange of motion、ROM(関節可動域)と左右差を見ます。
Static palpation(静的パルペーション/静止した状態で行う触診)では、筋肉や軟部組織の張り、左右差、過敏性などを確認します。
Motion palpation(モーション・パルペーション)では、関節を動かしながら、どの関節がどの方向へ十分参加できていないのかを確認します。
そこでサブラクセーション(Subluxation/骨格のズレ)が関係している可能性があれば、方向と力を選んでAdjustment(アジャストメント)を行います。
そして最初と同じ動作をもう一度行う。
これがReassessment(再評価)です。
私は「やったから終わり」ではなく、やった後に何が変わったかまで見ます。
一つ変えても症状がゼロにならないことはある
複数の条件が重なっている場合、一か所を変えても症状がすべて消えるとは限りません。
でも、だから意味がないわけでもありません。
LIVEでは、
「五つある条件のうち、一つでも二つでも分かったらいい」
という話もしました。
私はこの考え方を大事にしています。
何が起きているのか全く分からない状態は不安です。
ところが、
「この動きをすると悪くなる」
「この関節が動きにくい」
「この軟部組織に左右差がある」
「ここを調整すると同じ動作が少し変わる」
という情報が増えれば、次に何を見るべきかが分かります。
臨床はこの繰り返しです。
一回で全部の答えを出すことより、仮説を立て、確認し、再評価し、次の情報へ進む。
私はその過程を重要視しています。
症状を5つの条件で説明した部分
https://www.youtube.com/watch?v=ahAiAD9L0IE&t=2393s
自分を観察する話
https://www.youtube.com/watch?v=ahAiAD9L0IE&t=2455s
カイロとメディセルを一つの答えにしない
関節の動きが関係していれば、カイロプラクティックで確認します。
一方で、皮膚、皮下組織、筋膜周辺などの軟部組織側に抵抗や左右差がある場合には、メディセルを使用します。
私は、
「カイロをやれば全部解決する」
「筋膜だけやれば全部解決する」
とは考えていません。
関節側と軟部組織側の両方を確認し、その人に必要なものを選ぶ。
必要なら両方を組み合わせる。
そして再び同じ動作を見る。
東京ドクターカイロがカイロとメディセルを二つの施術として組み合わせている理由も、身体を一方向からだけ見ないためです。
医療機関を優先した方がよい症状もある
原因が一つではないからといって、何でもカイロで確認すればよいわけではありません。
急激に悪化した強い痛み、明らかな筋力低下、歩行困難、発熱を伴う痛み、排尿・排便の異常、強い外傷後の症状などがある場合には、医療機関での評価を優先してください。
身体を見る時には、「カイロで確認する領域」と「医療機関で確認すべき領域」を分けることも重要です。
FAQ
痛みが毎日違うのは気のせいですか
気のせいとは限りません。身体への負荷、姿勢、睡眠、活動量などが日によって変われば、症状も変化することがあります。変化する条件を記録することが手掛かりになります。
痛い場所が変わるのも同じですか
別の場所が代償している可能性なども考えられますが、すべて同じ仕組みとは限りません。場所が変化するからこそ、一部分だけではなく身体全体の動きを確認する意味があります。
一回で原因が分からないこともありますか
あります。私は人間の身体を一回で完全に説明できるとは考えていません。ヒストリー、動作、触診、施術後の再評価、次回来院までの経過をつなぎながら絞り込んでいきます。
この記事の結論
痛みやしびれが日によって違うなら、
「原因が分からない」
と終わらせる前に、
「その日に何が違ったのか」
を考えてみてください。
身体の不調は、一つの条件だけで成立しているとは限りません。
関節、筋肉、軟部組織、動作、生活環境など複数の条件が重なり、あるラインを超えた時に症状として現れる可能性があります。
だから私は、一つの原因を言い切ることより、
確認する
仮説を立てる
必要なものを選ぶ
再評価する
という流れを大切にしています。
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無料相談
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著者プロフィール
https://www.dr-chiro-nagasawa.com/staff/
この記事の一次情報
ライブ開催日
2026年8月6日
動画タイトル
50代から姿勢が変わる 首背中骨盤に変化
元動画
https://www.youtube.com/watch?v=ahAiAD9L0IE
症状が日によって違うという質問
https://www.youtube.com/watch?v=ahAiAD9L0IE&t=2329s
「条件が重なる」という説明
https://www.youtube.com/watch?v=ahAiAD9L0IE&t=2393s
Reassessmentにつながる考え方
https://www.youtube.com/watch?v=ahAiAD9L0IE&t=2455s
文字起こし資料
著者情報
著者: 長澤一輝(ながさわ かずてる)
英語表記: Kazuteru Nagasawa, D.C.
学位: Doctor of Chiropractic(D.C.)
米国Cleveland Chiropractic College卒業。1999年にDoctor of Chiropractic専門職学位を取得。米国滞在8年、臨床歴25年以上。
活動拠点: 銀座・虎ノ門エリア、福岡天神
