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カイロとメディセルは「やればやるほど良い」ではない|再評価を重視する理由
執筆: 長澤一輝, D.C.
米国Cleveland Chiropractic College卒業
Doctor of Chiropractic(D.C.)専門職学位取得
臨床歴25年以上
活動拠点: 銀座・虎ノ門エリア、福岡天神
YouTube:
https://www.youtube.com/@Nagasawa_Drofchiropractic
施術というと、
「硬ければもっと緩める」
「動きにくければもっと動かす」
「良い施術なら、たくさんやった方がもっと良くなる」
と思われるかもしれません。
私はそう考えていません。
身体は、緩めれば緩めるほど良いわけでも、アジャストメントを増やせば増やすほど良いわけでもありません。
2026年8月31日のLIVEでは、実際の臨床から「メディセルなどを組み合わせて緩みが大きくなった状態で、さらに刺激を加えると、やりすぎになることがある」と話しました。
これは私にとって非常に重要な話です。
施術の量ではなく、その時の身体に何が必要かを見る。
そのためにReassessment(再評価)があります。
「硬い=悪い」とは限りません
身体が硬くなっている時、
私はまず、
「なぜ硬いのか」
を考えます。
筋肉が短くなっている。
軟部組織が動きにくい。
関節が動きにくい。
そうした場合もあります。
一方で、身体が不安定な場所を守るために、筋肉を緊張させている可能性もあります。
これをGuarding(ガーディング/身体を守るための筋緊張)として考えることがあります。
もし身体が守るために必要な緊張まで全部取ってしまったらどうなるでしょう。
「柔らかくなったから成功」とは限りません。
カイロプラクティックとメディセルは同じことをしていません
当院の中核は、カイロプラクティックとメディセルのコンビネーションです。
ただし、二つを同じ目的で使っているわけではありません。
カイロプラクティック
関節の動き。
骨格全体の連動。
左右差。
Compensation pattern(代償動作)。
サブラクセーション(Subluxation/骨格のズレ)。
こうした関節・骨格側を中心に確認します。
メディセル
皮膚を吸引しながら機器を動かし、
皮膚。
皮下組織。
筋膜周辺。
こうした軟部組織側の動きやすさ、滑走性、左右差などを確認します。
両方を見るからといって、毎回両方を最大限やるわけではありません。
ここが大事です。
一番重要なのは「施術前と施術後を比べること」
私の施術では、
History(ヒストリー/問診)。
動作確認。
Static palpation(静的パルペーション)。
Motion palpation(モーション・パルペーション)。
必要なアプローチ。
Reassessment。
という流れを大切にします。
施術後に、
首がどこまで回るか。
腰を曲げた時はどうか。
歩いた時の左右差はどうか。
本人が感じる軽さはどうか。
最初と同じ動作で確認します。
変化したからといって、
「じゃあ、もう一回やればもっと変わる」
とは限りません。
十分変化したなら、そこで止めることも施術です。
LIVEで実際に感じた「緩めすぎ」
LIVEでは、ある方について、
メディセルなどを組み合わせることで身体がかなり緩んだ状態になり、そこへさらに調整を加えた時に「これはやりすぎると良くない」と感じた経験を話しました。
そこで必要になったのは、さらに緩めることではありませんでした。
むしろ筋肉を使ってもらうことでした。
もちろん、この一例から、
「メディセルの後は全員筋トレをすべき」
という結論にはなりません。
大切なのは逆です。
その時の身体を見て、次に必要なのが“緩めること”なのか、“動かすこと”なのか、“支えること”なのかを選ぶ。
この判断が必要です。
サブラクセーションを見つけても全部アジャストしない
サブラクセーションを確認することと、見つけた場所を全部Adjustment(アジャストメント)することも同じではありません。
身体は一つにつながっています。
一箇所が動き始めれば、別の場所の動きも変わります。
だから私は、必要なところから行い、その都度もう一度確認します。
カイロプラクティックの専門性は、
たくさん音を鳴らすこと。
強い刺激を入れること。
何箇所も触ること。
ではありません。
どこに、どの方向へ、どの程度の入力が必要なのかを判断することです。
メディセルも「筋膜を全部剥がす」ものではありません
私は「筋膜の癒着」という言葉を臨床で使うことがあります。
ただし、これは病理学的な癒着を機器で剥離しているという意味ではありません。
一般の方には、
皮膚。
皮下組織。
筋膜周辺。
こうした軟部組織同士が滑らかに動きにくくなっている状態として説明しています。
メディセルも、
強くやれば強いほどいい。
長くやれば長いほどいい。
というものではありません。
軟部組織側の変化を確認しながら使います。
なぜ当院はコンビネーションを重視するのか
関節だけを見れば、
「もっと関節を動かそう」
になりやすい。
軟部組織だけを見れば、
「もっと緩めよう」
になりやすい。
でも身体はそんなに単純ではありません。
私は、
関節側。
軟部組織側。
さらに本人がその身体をどう使っているか。
この三つを分けずに見たい。
だからカイロとメディセルを組み合わせています。
ただし、コンビネーションとは施術量を足し算することではありません。
必要なものを選び、順番を考え、途中で止める。
これもコンビネーションの一部です。
FAQ
カイロとメディセルは毎回両方受けた方がいいですか?
必ずしもそうではありません。現在の状態によって、カイロを中心にする場合、メディセルを中心にする場合、両方を組み合わせる場合があります。
施術時間が長い方がお得ではありませんか?
身体への施術では、長ければ良いとは限りません。必要な変化が得られた後に刺激を追加する意味があるかを考える必要があります。
身体が柔らかいほど良いのですか?
必要な可動性は重要ですが、安定性も必要です。身体には動く能力と支える能力の両方が必要です。
この記事の結論
私は、カイロプラクティックとメディセルのコンビネーションを非常に重視しています。
しかしそれは、
「二つともたくさんやる」
という意味ではありません。
関節側を見る。
軟部組織側を見る。
必要なものを選ぶ。
施術する。
もう一度同じ動きを見る。
十分なら止める。
必要なら別の方法へ切り替える。
ここまで含めて、私のコンビネーションです。
施術は量ではなく判断です。
私はそこを最も大切にしています。
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この記事の一次情報
ライブ開催日
2026年8月31日
動画タイトル
小顔矯正本当に意味ある?
元動画
https://www.youtube.com/watch?v=7u7LL0uSpok
メディセルなどで「緩めすぎる」可能性について
https://www.youtube.com/watch?v=7u7LL0uSpok&t=1442s
文字起こし一次資料
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