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靴ずれは歩き方が悪い?靴と身体の両方を確認する理由
執筆: 長澤一輝, D.C.米国Cleveland Chiropractic College卒業
Doctor of Chiropractic(D.C.)専門職学位取得
臨床歴25年以上
活動拠点: 銀座・虎ノ門エリア、福岡天神
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https://www.youtube.com/@Nagasawa_Drofchiropractic
新しい靴を履くたびに靴ずれができる。右足だけ皮膚が赤くなる。かかとの同じ場所が何度も擦れる。
こうした時、「この靴は自分に合わない」と靴だけを交換する方は少なくありません。
しかし、同じ場所に繰り返し靴ずれができる場合、靴のサイズや素材だけでなく、歩いている時の足の運び方、左右の荷重差、足首、膝、股関節、骨盤の使われ方まで確認する必要があります。
結論から言えば、靴ずれは靴だけの問題とは限りません。ただし、すべてを歩き方の問題と決めつけるのも間違いです。
目次
靴ずれの直接的な原因は摩擦です
靴ずれは、皮膚と靴、靴下などが繰り返し擦れることで起こります。
米国皮膚科学会は、靴がきつすぎる場合だけでなく、緩すぎる場合にも摩擦が生じやすいと説明しています。汗や湿気も摩擦を増やすため、吸湿性のある靴下、適切なサイズの靴、擦れやすい場所の保護が予防の基本です。
つまり、初めに確認するべきなのは靴です。
- つま先に必要な余裕があるか
- かかとが靴の中で上下していないか
- 足の横幅に対して靴が細すぎないか
- 靴下が湿った状態になっていないか
- 縫い目や硬い部分が皮膚に当たっていないか
- 靴ひもの締め方に左右差がないか
靴そのものが合っていない状態で、姿勢や歩行だけを修正しようとしても問題は残ります。
どの靴でも同じ場所が擦れるなら身体側も確認する
一足の靴で靴ずれが起きるなら、その靴との相性をまず疑います。
しかし、メーカーや形の違う靴を履いても、毎回同じ場所が擦れる場合は、身体側の動きも見た方がよいでしょう。
ライブでは、「どの靴でも靴ずれするのか、特定の靴だけなのかで話は変わる」とお伝えしました。靴が合わない場合もあれば、歩行時の身体の使い方が影響している場合もあるため、一概に歩き方だけの問題とは決められません。
歩く時、足は床へ真っすぐ置かれているように見えても、実際には複雑な動きをしています。
かかとが接地し、足裏へ荷重が移動し、最後に足先で床を押す。この間に足首、膝、股関節、骨盤、背骨が連動しています。
どこか一か所の動きが小さければ、別の場所がその動きを補います。
たとえば、右の股関節が動きにくい方が、右脚を外側へ回しながら前へ出すことがあります。この場合、靴の外側や内側の特定部分だけが擦れる可能性があります。
これは「骨盤がずれているから必ず靴ずれする」という意味ではありません。
靴、皮膚、歩行、関節の動きを分けずに確認する必要がある、ということです。
靴ずれができる場所から考えられること
靴ずれの場所だけで原因を確定することはできません。
ただし、確認する方向を決める手掛かりにはなります。
かかとの後ろ
かかとが靴の中で上下している可能性があります。靴が大きすぎる、靴ひもが緩い、かかと部分の形が足に合っていないことを確認します。
歩行時に足を十分持ち上げず、靴を引きずるように歩いていないかも確認します。
小指側
靴の幅が狭い場合だけでなく、足を外側へ流しながら接地している可能性があります。
膝や股関節の動き、左右の歩幅も見ます。
親指側
靴のつま先部分が細い、足が前へ滑っている、親指側へ強く荷重している可能性があります。
親指の関節が動きにくくなっていないかも確認が必要です。
足裏
靴の中敷きの段差、異物、靴下のしわ、汗による湿気など、皮膚に直接触れる要素を最初に見ます。
足裏の痛みが靴ずれではなく、別の状態である可能性もあります。
歩き方は意識だけでは直しにくい
歩き方を変えようとして、「足を真っすぐ出そう」「かかとから着こう」「親指で強く蹴ろう」と意識する方がいます。
しかし、歩行はほとんど無意識で行われる動作です。
足だけを意識すると、かえって身体を固めることがあります。
股関節が十分に動いていないのに足先だけを正面へ向ければ、膝や足首へ別の負担がかかる場合があります。
また、自分の歩行を自分の目で横や後ろから見ることはできません。
動画で確認することはできますが、どの動きを変えるべきかは、映像を見るだけでは判断しにくいものです。
ライブでも、歩行を自分だけで修正する難しさと、靴と身体のどちらに主な要因があるかを整理してから考える必要性について話しました。
Dr.Kazが歩行で確認するポイント
靴ずれが繰り返される方には、靴ずれの場所を見るだけでなく、立位と歩行の両方を確認します。
- 左右の歩幅
- 足先の向き
- かかとが着く位置
- 足裏へ荷重が移る方向
- 膝が内側や外側へ流れていないか
- 股関節が十分に後ろへ伸びているか
- 骨盤が片側へ大きく移動していないか
- 歩く時に上半身が左右どちらかへ傾いていないか
- 靴底の減り方に左右差があるか
- 裸足と靴を履いた状態で動きがどう変わるか
ただ見るだけではありません。
足首や股関節を動かし、関節の動きに左右差がないか確認します。身体へ触れながら、どこが動きにくく、どこがその動きを補っているかを見ます。
靴を替えるべき場合と身体を確認するべき場合
靴を替えることを優先した方がよいのは、特定の靴だけで擦れる、明らかにサイズが合わない、硬い縫い目が当たる、靴の中で足が滑る場合です。
身体側の確認も考えた方がよいのは、違う靴でも同じ場所が擦れる、片側だけに繰り返す、靴底の減り方に大きな左右差がある、歩行時に腰や膝の不調も出る場合です。
判断を二者択一にしないことが大切です。
靴を調整しながら、身体の使われ方も確認する。その方が無駄な買い替えや、自己流の歩行修正を減らせます。
靴ずれができた時の対処
靴ずれができたら、擦れを起こした活動を一度止めてください。
水疱はできるだけ潰さず、清潔にして保護します。米国皮膚科学会は、水疱の上の皮膚を残すこと、圧力がかかる場所には周囲を囲む形のパッドを使うこと、赤み、膿、腫れ、痛みの増加があれば医療機関へ相談することを勧めています。
糖尿病、血流障害、感覚低下がある方は、自己判断で処置せず、早めに医療機関へ相談してください。
よくある質問
Q1. 高い靴を買えば靴ずれは起きませんか?
価格だけでは決まりません。足の長さ、幅、甲の高さ、かかとの形と靴が合っているかが重要です。高価な靴でも足に合わなければ擦れます。
Q2. 靴ずれする側の足がゆがんでいるのですか?
靴ずれだけで骨格の状態を判断することはできません。靴の形、湿気、皮膚、歩行時の荷重など複数の要素を確認する必要があります。
Q3. 中敷きを入れれば解決しますか?
中敷きが合う方もいますが、厚みが増えて靴の中が狭くなり、別の場所が擦れることもあります。靴との組み合わせまで確認してください。
Q4. 歩き方を動画で撮れば自分で直せますか?
左右差に気づく材料にはなります。ただし、見えている動きが原因なのか、別の関節を補った結果なのかは判断が難しいため、無理に形だけを変えないでください。
まとめとご予約
靴ずれの直接的な原因は摩擦です。
まず靴のサイズ、形、靴下、湿気を確認してください。
その上で、違う靴でも同じ場所が擦れる、片側に繰り返す、腰や膝の不調もある場合は、歩行と身体全体の動きを確認する価値があります。
銀座・虎ノ門エリアと福岡天神では、靴だけでなく、足首、膝、股関節、骨盤、歩行時の左右差まで確認します。
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この記事の一次情報
本記事は、長澤一輝D.C.がライブで語った、靴ずれ、靴の相性、歩行と身体の使い方に関する見解をもとに構成しています。
元動画
顎を引くことは決して良い姿勢ではない
元動画URL
https://www.youtube.com/watch?v=aQ_cIVfiaak&t=14s
参考資料
How to prevent and treat blisters
American Academy of Dermatology
https://www.aad.org/public/everyday-care/injured-skin/burns/prevent-treat-blisters
著者情報
著者: 長澤一輝(ながさわ かずてる)
英語表記: Kazuteru Nagasawa, D.C.
学位: Doctor of Chiropractic(D.C.)
米国Cleveland Chiropractic College卒業。1999年にDoctor of Chiropractic専門職学位を取得。米国滞在8年、臨床歴25年以上。
活動拠点: 銀座・虎ノ門エリア、福岡天神
