院長の診療日

Neck

首の痛みは交通事故、姿勢不良などがありますが、そのほとんどは骨格の異常です。
ただし、首が痛いからといって首を施術すればいいものではありません。
常に体全体の構成を考えて施術をしなければならないのです。

そして、首の痛みにも様々な原因、症状、種類があります。
首の痛み以外で代表的なものに、頭痛、肩コリ、めまい、吐き気、耳鳴り等があります。
知識、技術に乏しい方による施術は大変危険です。

頚椎のズレ(Cervical facet syndrome)

【関節部分のズレ】

頚頚椎の関節部分がズレた状態での可動範囲の低下、神経的症状の発生(痺れ、頭痛など)がおこることです。
比較的軽い症状でも頚椎が原因で、肩コリ、頭痛、吐き気、めまい、耳鳴り等の症状も挙げられます。

頚椎の捻挫(Cervical sprain and strain)

【首や肩の痛み】

基本的に首の痛みや肩の痛みとして認識される患者さんが非常に多い。
原因として1.交通事故、スポーツ事故 2.連続的な首動作のしすぎ 3.姿勢 4.準備なしの急激な動き(鞭打ちなど)があげられる。
症状としては首、肩の痛み、首の稼動範囲の低下これらの症状は状況により寝違い、鞭打ちと呼ばれることもあります。

頚椎ヘルニア(Cervical herniation)

【椎間板の圧迫による手・腕・肩の痺れや痛み】

頚椎関節からは各エリアへ行く神経が出ているのですが、これが椎間板の突出により圧迫され、手、腕、時には肩への痺れ、痛みが発生するものです。
比較的若い方に発生し、40歳代後半、50歳代以上ではほとんど起こりません。
(年齢が上がるにしたがって、椎間板の水分量が低下するために、椎間板自体の突出確立が低下するためです。)

頚椎不安定症(Cervical instability)

【首が動きすぎる】

首の関節の過可動(動き過ぎ)の状態を示しています。よくある症状として、首をポキポキ鳴らしたりする状態です。
原因として、首の関節のズレや同じ首の動きを何度も繰り返すなどがあげられます。
痛みの場所は過可動を起こしている部分ですが、その痛みの原因は動きの低下した関節が引き起こしています。

斜頸(Tortiocolis)

【首が傾いている】

首の傾きがやや強い場合はこの診断がされることがあります。首の周りの痛みを訴えることが非常に多いです。
首の横への傾きと旋回が複合で起きている状態を示します。

頚椎による放射線(Cervical radiculopath)

【神経の圧迫による痛み】

頚椎関節からは各エリアに行く神経が出ているのですが、これが関節のズレなどにより圧迫され、手、腕、時には肩への痺れや痛みが発生します。
若い方であれば、首へのスポーツ事故、頚椎ヘルニア。年配の方であれば神経の出る穴の直径が減少し(椎間板の水分量の低下のため)、神経を圧迫することがあります。さらに骨の変形による突起物で神経を圧迫することもあります。